私は、生まれも育ちも大阪で、自然から離れた暮らしで、
大人になってもインドア派でしたし、自然に関わることなく、オフィスビルの中でカタカタとパソコン相手に仕事ばかりの日々でした。
そして、自然が今どういう状況に置かれているのかもほとんど知識がなくて、、、。石油が残りわずかで、ということは、学校で習った覚えはありますが、自然環境が当たり前に日々与えてくれている恵みを全く感じてもいませんでした。
自然に対して意識を持ったきっかけ
自然に対して、意識を持ち始めたのは、結婚して数年たっても妊娠できないことがきっかけでした。私の食生活だけ見ても、決して妊娠しやすい体質ではなかったなと思います。
当時の私は、食が人の身体や心を作ることを知りませんでした。
自分の身体や心のための食より、他人の評価を得てお金を稼ぐための仕事が優先だったんです。
1人暮らしをしていましたが、レトルト食品やコンビニ飯や外食が多かったです。旬じゃない野菜のサラダを健康に良かれと思って食べていました。でも、実はそのほとんどが長期保存のためもしくは、見た目が良く見えるようになるため、添加物が含まれていました。
添加物が身体にとって負担になる場合があることも知りませんでした。
食を通しての気づき
スーパーで購入する際にパッケージの裏を見ると、たくさんの添加物が入っていることに気がつきました。その添加物のことをただ調べていただけなのに、調べていくうちに、医療やメディアや食や学校などの仕組み全体のベースにある世の中の闇についても深く知るようになりました。
この世の中は、自分の人生を自分で創っていくという視点なしに生きていたら、不安や恐怖の感情に流されて、いろんなものに依存した生き方になってしまうと体感しました。私の場合は、添加物ばかりで運動もせず、妊娠が難しい体になるまで、身体を酷使していたなと感じたんです。
でも、心は鬱になったり、身体は妊娠しにくい体になったりしながら、心や身体が私に気づきをあたえてくれたから、私の心や身体の状況をやっと客観的にみることができました。
その時、心や身体は、「本来人は、不安や恐怖のもと、急かされて生きるのではなく、自分の生きたい人生を誰しも創っていけるはず」と教えてくれているように感じました。
私は、妊娠できないことを通して、身体からのメッセージを受け取り、食を選ぶようになりました。
身体によくないとされる添加物を避け、スーパーで野菜を購入するように。ただ、野菜の育てられ方についても、農薬・化学肥料が大量に使われていることもあると知り、より安全な野菜をと、自分でも小さな農園で野菜を育てるようになりました。
(実は、育てた野菜を食べたり添加物を避けたりする健康的な生活を始めて数か月後、救急車で緊急搬送されたことをきっかけに、添加物も農薬も化学肥料もただ怖がるのではなく、大切に頂くことも、避けることも、どちらもできる自分になろうと今は思っています。
不安や恐怖ベースでものを選ぶと、いくらいいものであっても、身体にとって良いものとは言えないということを学びました。これはまた別の投稿で詳しく投稿しますね。)
こうして野菜を育てながら、土に触れ、やっと直で自然との関りを持てるようになりました。
具体的な自然な恵みについて
自然との関るようになって、自然からの恵みの大きさに気づいたんです。
初めての畑で、前の方の肥料が残っていたかもしれませんが、無肥料で無農薬だったにもかかわらず、土の中にたった一つの種を植え、育てていくと、十個以上の実が取れたんです。
経済的に言えば、100円投資して、1000円返ってきたようなもの。別途肥料代が必要な作物もあるかもしれませんが、それも土を育てて微生物を多く含む土になれば、肥料もいらなくなっていく。野菜を育てることは、とても投資対効果のあることだと感じました。
しかも、畑が遠方でほとんどお世話ができなかったので、私が必死に野菜たちを育てたのではなく、無料で太陽がのぼってくれて、雨を降らせてくれて、無料で、土の中の微生物たちが働いてくれたおかげです。
(気候変動もあり、安定的に作物が育つ保証はないですが、何かあったときのリスク分担の一つの選択肢としては、とても有効な手段といえると感じます。例えば、金、株、債券に投資、と色んな資産に分けて投資することで、リスクヘッジを行うと思いますが、その一つに土と共に生きるという投資の仕方もあるのではと思っています。)
土地を借りたり、購入したりするので、無料じゃないかもしれないけれど、太陽にお金を払ってはいませんが、毎日私たちを照らしてくれています。
無料とか堅苦しく投資対効果とか経済的な用語で自然について語りましたが、経済的な効果だけでなく、これは人によるかもしれませんが、自然と関わることで、心の豊かさも味わうことができます。
野菜を育てていると、種から小さな葉っぱが出てきて、可愛くてしょうがなくなってくるんです。大きくなってきたことにも喜びがある、そんな初めての感情とも出会えました。
自然が与えてくれる無償の愛について
こうして、自然に触れるたびに、自然が無償の愛で人に与えてくれる恵みや喜びに出会えるようになりました。もちろん自然が脅威に感じることもあります。悲しいことも起きます。でも、そこにまた人が成長したり気づきを得たりする機会となるということもわかりました。
また、自然なしでは、私たちは生きることができないということも改めて実感しました。腑に落ちたという感覚です。だって、食べ物も空気も水もすべて自然が与えてくれる恵みだからです。
野菜は土がいてこそ、水は自然の恵みそのものですから。
この感情は、本気で自分の身体・心を使って土を触り、木に触れ、空気を感じるしか、腑に落とせないとは思います。
私も頭では自然が大切とわかっていたと思います。ジブリ映画:もののけ姫も見ていましたし。
でも、今もののけ姫をみると全く感じ方が変わっています。
当初見た時は、あしたかカッコいいくらいしか思えなかったけれど、最近見た時は、人がいかに自然を壊してきたか、でも人が気づきを得て、改心すると、自然は人を許し、さらなるチャンスを与えてくれている、そんな大きな愛も垣間見えました。
今は、自然の景色を見るだけで涙が出そうになる時もあります。それだけ、私の自然に対する感じ方はここ数年で変わってしまいました。
私たちは、何をベースに生きているのか?まぎれもない自然の恵みだと思っています。
この地球に生きる人として、ベースとなる自然を大切に生きていきたい、そう思います。
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